B型肝炎の症状

ガンになることもあるよ

B型肝炎ウイルスに感染すると、潜伏期間を経てB型肝炎を発症します。

大人の感染では、急性肝炎の症状のみという人がほとんどですが、一部の人ではウイルスが身体に残るキャリアとなり慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行することがあります。

このページでは成人がB型肝炎とその症状について解説します。

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B型肝炎とは

ウイルスによる肝炎の一つ

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染によって起こる肝炎です。

HBVに感染すると、HBVは肝臓の細胞に入り込んで増殖をはじめます。これに対して、身体の免疫システムがHBVを排除しようとして、肝細胞ごと攻撃・破壊するために肝臓の炎症(肝炎)がおこります。

HBV感染直後では、症状の重い急性肝炎となってあらわれることがあります。

そして、普通だとウイルスはしばらくすると身体から排除されるのですが、たまにウイルスが出て行かないことがあり慢性肝炎となることがあります。

この慢性肝炎が何年も続いた場合には、肝臓の状態がどんどん悪化していき、最終的には肝硬変、肝不全となって命を落とすこともあります。

また、HBVは肝臓がんをひきおこす主な原因にもなっているウイルスです。

このように、ウイルスによって肝臓がやられることにより、身体の機能に問題がでてくるのがB型肝炎です。

潜伏期間

潜伏期間は長いことがあるよ

B型肝炎ウイルス(HBV)に感染すると潜伏期間を経て、急性肝炎を発症します。

潜伏期間は3週間~2ヶ月程度ですが、最大で6ヶ月くらいとなることもあります。

この潜伏期間の長さは、感染の状況・条件によって個人差があります。

例えば、血管に近いところにHBVが感染した場合や、最初に入ったウイルスの量が多い場合などでは潜伏期間が短くなります。

また、HBVは遺伝子の違いからいくつかのタイプがあるのですが、そのタイプによっても進行の早さは異なります。

日本で新規の感染者が一番多いジェノタイプAのHBVの場合、ウイルスの増えるスピードが遅く急性肝炎までの潜伏期間が長くなります。

急性肝炎

感染初期に発症する肝炎

潜伏期間を過ぎると、B型肝炎ウイルス(HBV)による急性肝炎が発症します。

しかし、この急性肝炎の症状は必ずでるわけではありません。症状がでるのは感染した人の2~3割だけです。

感染しても急性肝炎の症状がでない人の方が多く、この場合は感染したことにすら気付かないままとなってしまうでしょう。

風邪のような症状

  • 発熱
  • 喉の痛み
  • 頭痛
  • だるさ
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 関節痛

急性肝炎では、このような風邪に似た症状があらわれます。このような症状からは風邪とB型肝炎の区別はつきません。

急性肝炎特有の症状

  • 褐色の尿
  • 眼の白目の部分が黄色に
  • 皮膚が黄色に
  • 肝臓の腫れ
  • 赤い発疹

風邪のような症状以外にも、肝炎ウイルス特有の症状もあります。このような症状があればウイルスによる肝炎が疑われます。

急性肝炎ではおしっこの色が紅茶やウーロン茶のような色になることがあります。この尿は症状の進行と共にだんだんと濃い色に変化していきます。

眼や皮膚が黄色くなる現象は黄疸(おうだん)と呼ばれる症状です。ただし、急性肝炎を発症した人全員に黄疸が出るわけではなく、黄疸の症状が出るのは急性肝炎を発症した人の4割ほどです。

また、急性肝炎では肝臓が腫れるため、肝臓の痛みがでることがあります。右のろっ骨や背中の右側付近への鈍い痛みで、背中から右の方を叩くと痛みが走ります。

他にも赤い発疹やじんましんがでることもあります。

劇症肝炎

また、急性肝炎よりも症状が重い劇症肝炎となることもあります。

劇症肝炎を発症するのは、急性肝炎を発症した人の1~2%です。

劇症肝炎は非常に深刻な状態です。肝臓全体が破壊され、肝臓の機能がほとんど停止状態となります。

このため、肝臓の解毒機能が失われ、毒物が体内から排出されなくなり、生命を維持することも難しくなります。劇症肝炎を発症した人のうち、70%くらいが死にいたります。

  • 40度くらいの高熱
  • 幻覚
  • 意識不明

劇症肝炎ではこのような非常に重い症状となり、肝臓の移植が必要になることもあります。

ジェノタイプAのB型肝炎

体からウイルスが消えないこともあるよ

大人の場合、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しても、急性肝炎の症状が出る人と出ない人がいますが、どちらであってもしばらくするとウイルスは体から消えてしまうのが普通です。

ウイルスが排除されずに、体内にウイルスを保持し続けるキャリアとなることはほとんどありません。

また、HBVに一度感染した人は、体内で抗体がつくられるため、その後は二度とHBVに感染することはありません。

しかし、最近では、大人でもキャリアになって、身体にウイルスが残ってしまうタイプのHBVが増えています。ジェノタイプAと呼ばれるHBVです。

ジェノタイプAはもともと欧米人に多いタイプのHBVで、昔は日本人でこのタイプのHBVをもっている人はほとんどいませんでしたが、最近では性行為によって感染する人が増えています。

このジェノタイプAに感染すると、大人でも5~10%くらいの確率でキャリアとなることが分かっています。

HBVキャリアでは肝炎がおこりますが、肝炎が長引いた場合は慢性肝炎となります。

慢性肝炎

肝炎が収まらない状態

体の免疫システムが、B型肝炎ウイルス(HBV)を追い出そうとして、HBVが潜む肝臓ごと攻撃するのが肝炎です。

この肝炎が6ヶ月以上続くのが慢性肝炎です。

慢性肝炎では、免疫システムによる肝臓の破壊と肝臓の再生を繰り返されます。肝臓は再生能力が高いためこのようなことが起こります。

常に肝臓の炎症をかかえたままの、肝炎が治らない状態が続きます。

症状

しかし、慢性肝炎では、肝炎が起こっているのは肝臓の一部だけす。炎症がおきている場所以外、肝臓の大部分の細胞は正常です。

このため、慢性肝炎となった肝臓でも、肝機能は十分に足りているため、普通は慢性肝炎の症状を自覚することはありません。

  • 疲れやすい
  • 食欲不振

慢性肝炎の症状は非常に軽いものです。

ほとんど自覚できないことがほとんどですが、たまにこのようなことを感じる人もいます。

しかし、このような症状からは、肝炎かどうかを判断することはできません。

急性増悪

慢性肝炎では、たまに急性増悪(きゅうせいぞうあく)という重い肝炎が起こることがあります。

増悪とは、『もともと悪かった病状がさらに悪化する』ことです。急性は、『急に起こる』とか『進行が早い』という意味がありますから、急性増悪は『急に病状が悪化する』という意味になります。

この急性増悪の症状は、HBV感染直後に発症する急性肝炎と同じです。風邪のような症状や黄疸、褐色尿などです。

感染直後におこる肝炎を急性肝炎と呼ぶのに対し、このキャリアで発症する重い肝炎を急性増悪と呼んでいます。

特に症状に違いは無いのですが、治療方法や対処方法が異なるために2つは区別されています。

そして、急性肝炎と同様に、急性増悪でも症状がさらに重い劇症肝炎となることがあります。

感染からしばらくたった急性増悪での劇症肝炎は、感染直後である急性肝炎での劇症肝炎より症状が重くなる場合が多く、90%の人が命を落とします。

肝硬変

岩のような肝臓に

慢性肝炎では、肝臓の破壊と再生がずっと繰り返されます。

この状態が続くと、肝臓の再生が間に合わなくなり、肝臓に繊維ができることがあります。

この繊維は取り除かれることはないため、肝臓の細胞はこの繊維を取り込んだまま再生をはじめます。

再生を繰り返してこの繊維がだんだんと増えてくると、外見がゴツゴツとして硬く小さく縮んだ肝臓に変形していきます。これが肝硬変です。

肝硬変となった肝臓では、肝機能が著しく低下しています。

それでも、肝臓は予備能力が非常に高いため、肝硬変となっていても最初は症状がでません。

症状がでるのは本当の末期ともいえる状態、重い肝硬変なったときです。

重い肝硬変では、残っている肝臓細胞では肝臓の働きをまかないきれなくなます。そして、肝機能が不足した肝不全となって様々な症状があらわれます。

症状

  • クモ状の赤い斑点
  • 手のひらが赤くなる
  • お腹に水がたまる
  • 黄疸
  • 乳房の女性化
  • 血が止まりにくい
  • へそ周りの血管が浮き上がる
  • 肝性脳症

重い肝硬変、肝不全の症状はこのようなものです。このような症状が出る頃はかなり深刻で、命にも関わってきます。

クモ状の赤い斑点は上半身、首、腕の虫のクモが足を広げたような斑点です。

手のひらの親指・小指の付け根の部分が赤くなります。

乳房の女性化は男性だけにおこるもので、乳房が女性のように大きくなります。

肝性脳症は脳におこる障害で判断力の低下・昼夜逆転などの症状があり、重い場合には錯乱、意識混濁となることもあります。

肝臓がん

HBVは肝臓がんの主な原因

慢性肝炎や肝硬変では肝臓がん(肝がん)になることがあります。

  • 慢性肝炎 0.5~0.8%
  • 肝硬変  1.2~8.1%

1年間に肝臓がんを発症する割合です。肝硬変まで進行すると発がん率が非常に高くなります。

肝臓がんまで進行する人は、慢性肝炎や肝硬変の人がほとんどです。

しかし、B型肝炎の場合は、慢性肝炎や肝硬変に移行していないキャリアでも、肝臓がんになることがあります。

確率的には、慢性肝炎になっていないキャリアが、肝臓がんを発症する割合は、1年で0.1~0.4%くらいです。

性病検査キット

自分で検査できるよ

性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。

ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。

そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。

性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。

 >> 性病検査キットの良い点・悪い点

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