主な尿道炎の一つ、雑菌性尿道炎(マイコプラズマ・ウレアプラズマ)

尿道炎は三種類あるよ

男性の尿道炎は、性行為が原因であることがほとんどです。

淋菌やクラミジアが原因のことが多いのですが、それ以外の菌(雑菌)が原因であることも多いです。

また、最近ではマイコプラズマやウレアプラズマが雑菌性尿道炎の原因菌として、かなりの割合を占めていることもわかってきました。

このページでは淋菌・クラミジア以外の尿道炎、雑菌性尿道炎について解説します。

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雑菌性尿道炎とは

雑菌による尿道炎だよ

尿道炎における雑菌とは、淋菌とクラミジア以外の菌のことです。

そして、それらの雑菌による尿道炎を雑菌性尿道炎といいます。

非淋菌性非クラミジア性尿道炎と呼ぶこともあります。

どこにでもいるような一般細菌など様々な菌が原因となりますが、症状は軽いことが多いです。

  • 淋菌    30~40%
  • クラミジア 30~40%
  • 雑菌    30~40%

尿道炎はこの3つに大きく分けることができます。

強い症状のでる淋病、女性の感染者数が多いクラミジア、それ以外の様々な菌が原因の雑菌性尿道炎の3つです。

淋病やクラミジアの場合、他の人から感染しない限りは発症しません。

これに対して雑菌性尿道炎では、自分がもともと持っていた菌が増えることにより、発症することがあります。

また、淋菌、クラミジア、雑菌は互いに重複感染・混合感染することもあります。

主な尿道炎の原因菌はこの3つですが、その他の原因菌としては、トリコモナスやカンジダが原因菌となることもまれにあります。

ヘルペスが尿道の中にできて尿道炎となることもあり、この場合はかなりの激痛となりますがこれもかなりまれです。

主な症状

症状は軽いことが多い

雑菌性尿道炎の潜伏期間は1~3週間ぐらいです。

しかし、様々な菌が原因となるため、潜伏期間には個人差があります。もっと長くなることもあります。

また、どこにでもいるような一般細菌が原因の雑菌性尿道炎では、自然治癒することもあります。

  • 尿道から膿がでる
  • 排尿時の軽い痛み
  • 軽いかゆみ
  • 違和感 ムズムズした感じ
  • 熱っぽさ

雑菌性尿道炎の主な症状はこのようなものです。

雑菌性尿道炎でも尿道の入り口から膿が出ることもありますが、膿は少量のことが多いです。

膿の性状としては白っぽくて水のようにサラサラとしたものから粘り気のあるものまで様々です。

水のような膿の場合には尿と区別できないため、膿がでていることに気付かないこともあります。

また、雑菌による炎症が強い場合には、淋病のように化膿して黄色っぽい膿となり、強い痛みがでることもまれにあります。

症状は様々

雑菌性尿道炎の主な症状は、膿や軽い排尿痛や違和感などです。

しかし、いろんな菌が原因となるため症状は一定ではなく、人によって症状は様々となります。

ただ、クラミジアと同じように軽い症状となることがほとんどです。

このため、激しい症状のでる淋病との違いはすぐわかりますが、クラミジアとは症状から区別することは難しいでしょう。

原因・感染経路

性行為が原因のことが多いよ

雑菌性尿道炎の原因は雑菌です。

雑菌は淋菌とクラミジア以外の菌となります。

普通は尿道にはバリア機能があるため、尿道の中へ菌は入っていけず守られた状態になっています。

しかし、何らかの原因によって尿道の中にまで雑菌が侵入し、炎症を引きおこすことがあります。

  • 性行為
  • 免疫力の低下

雑菌性尿道炎の主な原因はこの2つです。

特に若い男性の尿道炎では、セックスやオーラルセックスなどの性行為が原因であることが多いです。

風俗店でのフェラチオなどが原因になることもあります。この場合は風俗店の女性従業員の喉にいた菌が原因でしょう。

また、体の免疫力の低下していると雑菌の活動が活発になるため、雑菌性尿道炎になることもあります。

  • 大腸菌
  • 腸球菌
  • ブドウ球菌
  • 緑膿菌
  • レンサ球菌

雑菌性尿道炎の主な原因菌にはこのようなものがあります。

このような菌はどこにでもいるような常在菌(一般細菌)で、菌によって病原性の強さは異なります。

これに対して一般細菌ではないマイコプラズマやウレアプラズマなどが原因で、雑菌性尿道炎になることもあります。

このマイコプラズマ・ウレアプラズマは常在菌とはいえないでしょう。

性行為によって誰かから感染したと考えられます。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ

尿道炎の原因と推測されている

マイコプラズマやウレアプラズマは雑菌性尿道炎の主な原因菌の一つです。

尿道炎の1~2割くらいは、マイコプラズマ・ウレアプラズマが原因と考えられます。

このマイコプラズマ・ウレアプラズマには多くの種類がありますが、そのなかのいくつかが病原性をもち尿道をひきおこします。

そして、マイコプラズマ・ウレアプラズマは、一般細菌のような人の常在菌ではなく、人から人へと感染する菌であると考えられます。

詳しいことは不明

感染するとクラミジアのような症状がでます。

しかし、マイコプラズマ・ウレアプラズマが、尿道炎の原因だということがわかったのはつい最近のことです。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの病原性は弱いと考えられていますが、詳しいことはよくわかっていません。

このため現在の日本の医療機関では、マイコプラズマ・ウレアプラズマは雑菌性尿道炎の原因菌の一つぐらいとしか考えられていません。

また、検査自体も難しいため、日本では通常の性感染症の検査でマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査が行われることもありません。

これに対して欧米などでは、クラミジアと同様にマイコプラズマ・ウレアプラズマも、性感染症としての検査項目に含まれてる国も多いです。

日本はマイコプラズマ・ウレアプラズマに関しては遅れているのかもしれません。

それでも、マイコプラズマ・ウレアプラズマにはクラミジアと同じような薬が効くため、治療という点ではそれほど大きな問題にはなりません。

検査と治療

尿道炎の検査

尿道炎では尿道の分泌物や尿を検査します。

尿の検査では、2時間以上オシッコをしていない初尿が必要です。

尿道の分泌物をとる場合には、尿道をスライドグラスに押し付けて採取することもあります。

尿道に綿棒を入れて分泌物を採取する方法もありますが、最近ではあまり行われなくなりました。

顕微鏡検査

顕微鏡検査では、尿道からの分泌物や尿に、白血球がどのくらい含まれているかを調べます。

菌が増えていると尿に含まれる白血球が多くなるため、尿道炎をおこしているかどうかがわかります。

また、尿道の分泌物に含まれる淋菌は、顕微鏡で確認することが可能なので、淋病かどうかを調べることもできます。

遺伝子検査

遺伝子検査は採取した尿の中に、クラミジアや淋菌の遺伝子が含まれているかを調べる検査です。

現在では尿道炎の最も一般的な検査となっていて、どこの病院でも行われています。

非常に精度の高い検査ですが、病院では検査を行えないため、外部の検査機関に依頼するのが普通です。

このため、遺伝子検査では結果がわかるまでに1週間くらいかかります。

培養検査

培養検査は尿道分泌物から一般細菌を培養して、どのような菌がいるかを調べる検査です。検査には数日かかります。

尿道炎の原因菌が特定できれば有効な薬も判明するため、確実に治すことができます。

しかし、雑菌性尿道炎では様々な菌が原因となるため、検査には限界があり培養できない菌も多いです。

このため、現実的には培養検査で原因菌を突き止めることは難しいです。

雑菌性尿道炎の治療

雑菌性尿道炎にはクラミジアと同じような薬が有効です。

  • テトラサイクリン系
  • マクロライド系
  • ニューキノロン系

このような抗生物質を飲み薬として使います。

ただ、原因となる菌を特定することは難しいため、適切な薬が使用されないこともあります。この場合は尿道炎は治りにくいでしょう。

雑菌に有効な薬をしばらく飲んで、症状がなくなれば治療は終了です。

もしくは、治療後に尿や尿道分泌物の中から、白血球が消えたことを確認して治療終了とすることもあります。

禁止行為

また、治療中はアルコールや性行為、自慰行為は禁止です。

細菌を刺激してしまうため、治療効果が落ちる可能性があるからです。

パートナーの治療

パートナーの治療も必要だよ

性感染症ではパートナーの検査・治療が必要です。

雑菌性尿道炎になった場合も、できればパートナーの女性も一度病院で見てもらったほうがいいでしょう。

自然治癒する可能性もありますが、もし感染していた場合には何度でもピンポン感染を繰り返してしまう恐れもあるからです。

女性のマイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマやウレアプラズマは女性にも感染して、子宮頸管炎や細菌性膣炎の原因になると考えられます。

しかし、日本ではマイコプラズマ・ウレアプラズマについては、お医者さんでもあまり詳しくはありません。

確立された検査方法もないため、マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染しているかどうかを知ることは普通はできません。

この場合、パートナーの女性に何の症状もなく、さらに検査で何も見つからなければ、問題ないから治療は必要ないといわれてしまう可能性もあります。

マイコプラズマ・ウレアプラズマなどの雑菌は病原性が弱いと考えられるので、症状がなくて検査で菌も見つからないのであればそれでもいいのかもしれません。

どうしても心配だという人は婦人科でなくとも、パートナーの男性と同じ病院へいくという方法もあります。

性感染症に理解のあるお医者さんであれば、同じ薬を処方してもらえるかもしれません。

性病検査キット

自分で検査できるよ

性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。

ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。

そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。

性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。

 >> 性病検査キットの良い点・悪い点

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