大人の水いぼ 症状・原因・治療法(伝染性軟属腫)

大人にもできることがあるよ

水いぼは主に幼児・子どもにできるイボです。

基本的には子どもの病気ですが、大人でもまれに感染することがあります。

また、別の水いぼとして、性行為で大人が感染する種類の水いぼやHIV感染者に感染する種類の水いぼもあります。

このページでは大人が感染する水いぼについて解説します。

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水いぼとは

幼児にできるイボだよ

水いぼは皮膚にできる小さなイボです。

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ともいいます。

原因は伝染性軟属腫ウイルスというウイルスで、感染すると皮膚の深い部分の細胞に感染し、その細胞が皮膚の奥で増殖して膨らんでいます。

このとき、外からは皮膚に水が入っているように見えるため、水いぼという名前がついています。

幼児の病気

水いぼはどこにでもあるような、ありきたりの感染症です。

小学校低学年ぐらいまでの子どもによく見られる病気で、保育園児・幼稚園児くらいの年齢に特に多いです。

昔は一時期スイミングスクールのビート板で感染する子どもが多発し、社会問題になったこともありました。

大人では水いぼができることは少ないです。

しかし、免疫力が下がっていると、この「子どもの水いぼ」に、大人でも感染して水いぼを発症することがあります。

子どもの水いぼ以外でも、「大人が感染する水いぼ」「HIV感染者が感染する水いぼ」が、「子どもの水いぼ」とは別の種類して存在しています。

また、水いぼのウイルスに対しては終生免疫が得られないため、1度感染した人でも再び感染することがあります。

水いぼの症状

潜伏期間

感染すると潜伏期間を経て水いぼを発症します。

潜伏期間は2週間から7週間ぐらいですが、長い人では半年ぐらいになることもあります。

水いぼの性状

水いぼは水を含んだような湿疹です。

最初は小さいイボですが時間とともに大きくなり、1~5mmくらいまで成長します。

形状としてはドーム状の円形をしていて、大きいイボではよく見ると真ん中は少しへこんでいます。イボの中心には芯があり、つぶすと白い粥状の物質がでてきます。

水いぼの色は皮膚と同じような色ですが、ピンク色のこともあります。表面にはなめらかな光沢もあります。

普通は痛みやかゆみはありませんが、まれに炎症をおこしてかゆみがでることもあります。

また、イボを引っかいたような場合には、引っかいた傷口から細菌に感染して赤く腫れることもあります。

水いぼの数

発生するイボの数には個人差がありますが、1個や2個だけという単発でできるということはあまりなく、10個前後は発生することが多いです。

これは、引っかいたり自然につぶれるなどして、水いぼが破れることが多いからです。

水いぼが破れるとウイルスがばら撒かれるため、新しい水いぼの原因となってしまいます。

また、アトピー性皮膚炎など、皮膚が弱い人や皮膚に問題がある人では、水いぼが悪化しやすく広い範囲に広がります。

子どもの水いぼ

大人が感染することも

水いぼの原因はウイルスです。

この水いぼのウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)には、4つの種類が存在していることがわかっています。

子どもの水いぼの場合、その中の1型の伝染性軟属腫ウイルスが原因です。

水いぼは顔、胸、手足など体のどこにでもできますが、体の軟らかい場所や皮膚がすれあう場所にできやすいです。特に、脇の下から脇腹にかけての部分や上腕の内側にできることが多いです。

保育園児・幼稚園児ぐらいの幼児では、プールなどで肌を寄せ合って遊ぶため感染してしまいます。

基本的に子どもの病気ですが、普通の健康な大人でも免疫力が低下していると、まれに感染することがあります。

水いぼの幼児と接触する機会が多い母親や保育士さんは、注意が必要といえるかもしれません。

大人の水いぼ

性器周辺の水いぼだよ

大人が感染しやすい水いぼも存在しています。

4型の伝染性軟属腫ウイルスが原因の水いぼで、性器、肛門の周辺や太もも内側に水いぼができます。

水いぼの一種ですが、子どもの水いぼとは別の種類です。

この4型の水いぼの原因は性行為です。性行為の際に肌が触れ合うことによって感染します。

ただ、欧米など一部の国では増加傾向にあるようですが、日本では感染者数は少なくまれな病気といえます。

むしろ、日本では大人が感染する水いぼは、子どもの水いぼである1型の水いぼであることが多く、子どもとの接触によって感染することがほとんどです。

HIV感染者の水いぼ

顔に大きいイボができるよ

HIVに感染している人にも水いぼができることがあります。

HIV感染者の場合は、2型の伝染性軟属腫ウイルスが原因であることが多いです。

この2型の水いぼは、子どもの水いぼや大人の水いぼとはウイルスの種類が違います。HIV感染者に発症するタイプです。

HIV感染者にこの水いぼができる場合、HIVはかなり進行している状態といえます。

水いぼは多発して、最大で1.5cmぐらいまで巨大化することもあります。

できやすい場所としては顔面が特に多いです。非常に悪化しやすいという特徴もあります。

また、普通の水いぼだと放っておいても数ヶ月で治ることが多いですが、HIV感染者の場合は治りにくく、水いぼが数年続くこともあります。

水いぼの写真・画像

子どもの水いぼ

 >> MolluscumRX

水いぼ治療薬を製造しているアメリカの会社のHPです。水いぼの写真・画像を確認できます。


 >> みやけ内科

子どもの水いぼの写真・画像を確認できます。


 >> たんぽぽこどもクリニック

子どもの水いぼの写真・画像を確認できます。

大人の水いぼ

 >> mshc.org.au

大人の水いぼの写真・画像を確認できます。


 >> 大人の水いぼ – google 検索

グーグルでの写真・画像の検索結果です。

HIV感染者の水いぼ

 >> depts.washington.edu

ワシントン大学のサイトです。HIV感染者の水いぼの写真・画像を確認できます。


 >> HIV感染者の水いぼ – google 検索

グーグルでの写真・画像の検索結果です。

原因・感染しやすい人

水いぼに触れることが原因

水いぼの原因は直接的な接触です。

水いぼができていている人の皮膚に、直接触れることによって感染します。

子どもの場合はプールや肌の触れ合うスポーツなどで感染することが多いです。

ただし、プールの水やお風呂のお湯で感染することはありません。

大人の場合は性行為で肌が触れ合うことにより感染することがあります。

また、水いぼに直接ふれなくてもタオルなどの共用で感染することもあります。

それでも、水いぼの感染力は弱く、接触した人がすべて感染するわけではありません。感染するのは免疫力が下がっている人などです。

特に、アトピー性皮膚炎など、皮膚のバリア機能の弱い人や乾燥肌の人に非常に感染しやすいです。

自然治癒する病気

水いぼは自然治癒するよ

一つ一つの水いぼには寿命のようなものがあります。

このため、水いぼは自然に消えていき、放っておいても半年ぐらいで自然治癒してしまいます。

ただ、水いぼが潰れるなどしてウイルスが皮膚の他の部分に広がることが多いため、自然治癒には長ければ数年かかることもあります。

免疫力の違いなどにより、どのくらいで自然治癒するかには個人差があります。

水いぼが増えるような場合には治療を行ったほうがいいでしょう。

また、アトピー性皮膚炎など皮膚に異常のある人では、水いぼが治りにくいため治療が必要となります。

診断・治療

治療が必要ないことも

水いぼは必ずしも治療が必要というわけではありません。自然治癒するからです。

お医者さんでも水いぼを治療すべきかどうかについては意見がわかれます。治療は全く行わず、自然治癒にまかせるお医者さんもいます。

ただ、水いぼは顔にできることも多いため、見た目が気になるような人は治療を行うといいでしょう。

他の人にうつす心配のある人や、水いぼが増えていくような人、HIV感染者、アトピー性皮膚炎のある人などでは治療が必要です。

大人の水いぼ(性器の水いぼ)の場合は、性行為でうつる可能性があります。このため、基本的には治療が必要です。

診断

水いぼの診断では、特別な検査が行われることはありません。

皮膚の状態を見れば、水いぼかどうかは判断がつくからです。

また、イボをつまむと内部から粥状の物質が取れるので、それで水いぼであることも確認できます。

治療

水いぼの治療法はいろいろあります。

しかし、どの治療法にも良い点と悪い点があり、効果的で確実な治療法がないというのが現状です。

  • ピンセットで除去
  • 液体窒素による凍結療法
  • 硝酸銀
  • ヨクイニン

水いぼの主な治療方法はこのようなものですが、他にもいろんな方法が存在しています。

イソジンやスピール膏を使った治療法などもあります。

ピンセットで除去

水いぼをピンセットで除去する方法は最も一般的な治療法です。

治療用のピンセットで水いぼを一個ずつ圧出して、水いぼの中の粥状の芯(ウイルスに感染した細胞)を除去します。

この方法は一番確実ですが、かなりの痛みが伴います。幼児だと泣き叫んで治療を嫌がるぐらいです。

水いぼの数が多い場合にはピンセットで除去する方法は難しいでしょう。

このため、麻酔効果のあるテープを1時間くらい貼ってから水いぼを除去する方法も開発されています。このやり方だとほとんど痛みはなくなります。

しかし、テープに含まれる麻酔によるアレルギー反応(アナフィラキシーショック)がおこる可能性が指摘されています。

死亡することもある危険な副作用なので注意が必要です。

液体窒素

液体窒素を使う凍結療法もよく用いられる治療法です。

液体窒素で水いぼが感染した細胞を凍らせて死滅させます。

有効な方法ですが少し痛みを伴います。

硝酸銀

硝酸銀を水いぼにつけて、水いぼを死滅させる方法もあります。

とても有効な方法で痛みもありません。

ただ、皮膚の色が一時的に黒くなるため、見た目がわるくなるのが欠点です。

一時的に皮膚がヒリヒリしたり、かゆみがでたりすることもあります。

ヨクイニン

ヨクイニンはハト麦茶の成分です。

漢方薬として錠剤や粉末のものがあり、ドラッグストアなどで購入が可能です。

水いぼに効果があるといわれていて、治療に用いられることもあります。

普通のハト麦茶にも含まれているので、ハト麦茶を飲んでいるだけでも多少は効果があるかもしれません。

水いぼの治療としてよく使われる治療方法で、口から飲むだけなので簡単です。

ただ、漢方のヨクイニンは水いぼに対する治療効果が弱く、治るまで2~3ヶ月ぐらいかかります。

ヨクイニンが効かない人もいて、水いぼにヨクイニンを使う意味があまりないという専門家もいます。

予防するための方法

接触しなければ感染はしない

水いぼの人と接触しなければ、水いぼに感染することはありません。

しかし、水いぼは幼児に非常に多いありふれた病気です。

このため、幼児との接触が避けられない母親や保育士さんなどでは、完全に予防することは難しいでしょう。水いぼの幼児とのスキンシップは避けた方がいいのかもしれません。

アトピー性皮膚炎など皮膚の弱い人も水いぼに感染しやすいです。保湿などに気をつけ、皮膚をできるだけ健康な状態に保つ必要があります。

性感染症という意味での性器の水いぼ(大人の水いぼ)については、感染者との性行為を避けるくらいしか予防方法はありません。

しかし、今のところ日本の感染者は少ないため、感染する可能性は非常に低くあまり心配はいらないでしょう。

性病検査キット

自分で検査できるよ

性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。

ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。

そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。

性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。

 >> 性病検査キットの良い点・悪い点

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