素股でうつる病気 <風俗店で行われるスマタ>
素股(スマタ)は男性のペニスを女性の股ではさみ、摩擦して刺激する行為です。
性風俗店ではよく行われている方法で、妊娠の心配もほとんどないためコンドームが使われないことも多いです。
ただ、性器同士が直に接触する行為であるため、性病に感染する可能性もあります。
このページでは素股で感染する性病について解説します。
梅毒
素股でも感染するよ
梅毒は皮膚にさまざまな発疹やできものができるようになり、体中が菌に侵されていく性病です。
感染者の血液や精液、膣分泌液などの体液や皮膚にできる梅毒病変に触ることで感染します。
そして、梅毒の病変は性器周辺にできることも多く、性器をこすりあう素股は梅毒に感染しやすい行為といえます。
素股でもコンドームを使うことである程度は梅毒の予防が可能です。
しかし、梅毒はもともとの感染力が非常に強く、ペニスしか覆うことができないため完全に予防することはできません。
性器ヘルペス
感染力が強いウイルス
性器ヘルペスは性器に水ぶくれができて痛みがでる性病です。
主に精液や膣分泌液などの体液に含まれたウイルスが小さな傷口から入り込むことで感染します。
特に水ぶくれの中の液体にはウイルスが大量に含まれていて感染力が非常に強いです。
性器同士が接触する素股は性器ヘルペスに非常に感染しやすい行為といえます。
コンドームを使えばある程度は感染を予防できますが、接触することで感染するため完全に防ぐことは不可能です。
また、発症していない人からはあまり感染しませんが、無症状でもウイルスが体の中から出てくることがあるため感染しないわけではありません。
尖圭コンジローマ
触れることで感染する
尖圭コンジローマは独特な形をしたイボができる性病です。
ヒトパピローマウイルスというウイルスが原因で、感染者の皮膚や粘膜に接触することで感染します。
ウイルスがいるのは性器周辺の皮膚や粘膜なので、性器をこすりあわせる素股は感染しやすい行為です。
コンドームを使うことでヒトパピローマウイルスの感染率を下げることができますが、完全に予防できるわけではありません。
また、感染してもイボができないことも多く、症状のない人からでも感染することがあります。
毛じらみ
乗り移ってくるよ
毛じらみは主に性器周辺の陰毛に感染する小さな虫です。
感染してしばらくすると激しいかゆみがでるようになります。
ただ、感染しても毛じらみは動きが非常に鈍く、陰毛にずっとしがみついているだけです。近寄ったり陰毛に少し触れたりするぐらいでは普通は感染しません。
感染するためには陰毛と陰毛が直に接触することが必要です。
陰毛が接触した際に毛じらみが相手の毛に乗り移ることで感染が成立します。
性器同士をこすり合わせる素股は、毛じらみに非常に感染しやすい行為といえます。
もちろん、ペニスしか覆うことができないコンドームには、毛じらみを予防する効果は全くありません。
カンジダ
男性
カンジダ性の亀頭包皮炎は男性の性病で、ペニスが赤くなったり、白いカスが付着してかゆくなる病気です。
女性との性行為でカンジダがペニスに感染して発症することがあります。素股も感染する可能性がある行為です。
ただ、男性は女性に比べてカンジダになりにくく、女性からうつることもあまり多くはありません。
それでも、包茎などでカンジダに感染しやすい人もたまにいるので、そのような人は注意をしたほうがいいでしょう。
予防にはコンドームが非常に有効です。
カンジダは亀頭と包皮に感染するため、素股という行為だけに限ればコンドームを使えばほぼ感染しないと思われます。
女性
女性の場合は男性からカンジダがうつることはあまりありません。
女性のカンジダ膣炎は、自分がもともともっていたカンジダ菌が原因となることがほとんどです。
クラミジア・淋病
コンドームで予防が可能
クラミジアや淋病は男性の尿道や女性の膣に感染する性病です。
男性の場合は尿道炎の症状がでますが、女性の場合はあまり症状がでません。
感染する原因としてはセックスやフェラチオで感染することが多いです。
尿道や膣の中にいるクラミジア・淋菌が相手の尿道・膣に入り込むことによって感染します。
素股の場合は粘膜同士が接触することは少なく、膣や尿道に入ってくる体液もかなり減ります。
このため、普通のセックスやフェラチオに比べれば、クラミジア・淋菌に感染する確率はかなり低いです。
ただ、もともと感染しやすい病原体であるため、素股を行っているうちに膣や尿道に精液や膣分泌物が入り込んでしまえば感染する可能性もあります。
また、男性の場合はクラミジア・淋菌だけでなく、素股によって雑菌による尿道炎になる可能性もあります。
予防にはコンドームが有効です。
コンドームを使えばクラミジア・淋菌の感染はほぼ防げます。
HIV/エイズ
あまり感染しない
エイズは体の免疫力が低下する病気です。
HIV(エイズウイルス)が含まれた血液・先走り液・精液・膣分泌液などの体液が、粘膜や皮膚の傷・炎症から入り込んで感染します。
男性の場合は包皮の部分にHIVに一番感染しやすい細胞があります。そこに小さな傷があれば素股でもHIVに感染する可能性がでてきます。
女性の場合は主に膣や子宮頸部の粘膜から感染します。ただ、素股では女性の粘膜と男性の体液とは接触しにくく、HIVに感染しにくいと考えられます。
コンドームはHIVの予防には有効です。
特に男性は包皮を体液との接触から守ることができるため、非常に効果があると思われます。
ただ、どちらにしてもHIVはもともとの感染力が非常に低いため、あまり簡単に感染するようなものではありません。
B型肝炎
感染力がとても強いよ
B型肝炎はウイルスが原因の肝炎です。
感染してしばらくすると、発熱やだるさなどを伴う急性肝炎を発症することがあります。ウイルスが体内に残った場合には肝硬変や肝臓がんの原因となることもあります。
B型肝炎ウイルスが含まれているのは血液・精液・膣分泌液などの体液です。HIVとほぼ同じです。
感染経路もHIVとよく似ています。
ただ、HIVと異なるのはB型肝炎は非常に感染力が非常に強いところです。HIVの100倍くらいの感染力があります。
もし性器周辺のどこかに傷や炎症があれば、素股でも感染してしまう可能性があります。
予防にはコンドームが有効ですが、気付かないような小さな傷が皮膚にできていることもあるため、完全に予防できるわけではありません。
水いぼ
小さい子どもの病気だよ
水いぼはウイルスが原因で全身に小さなイボができる病気です。
感染者の皮膚に触れることで感染します。
触れることが原因なので特に素股が原因というわけではありませんが、水いぼ患者と性行為を行えば感染する可能性があります。
ただ、水いぼは基本的には幼児の病気なので、大人が感染することは少ないです。
疥癬
老人介護施設で多い病気
疥癬は人の皮膚に感染するヒゼンダニが原因の皮膚病です。
首から下の全身に赤いブツブツができて激しいかゆみがあります。
主な感染経路は感染者との接触で、皮膚に長時間触れることで感染します。
疥癬も水いぼと同様に素股が直接の原因というわけではありませんが、素股でも相手の肌にふれるため感染する可能性があります。
ただ、疥癬は老人介護施設や病院で感染することが多い病気で、性行為での感染はあまり多くはないです。
キス病・サイトメガロウイルス
日本では少ないよ
キス病とサイトメガロウイルス感染症はとても長引く風邪のような症状がでる病気です。
キス病のウイルスやサイトメガロウイルスは体液に含まれているため、素股のような性行為でも感染することがあると思われます。
しかし、性行為を行うような年齢では既に感染している人の方が多く、性行為での感染はそれほど問題にはならないことが多いです。
子宮頸がん
誰でも感染するウイルス
子宮頸がんのウイルスはヒトパピローマウイルスです。
ウイルスは感染者の皮膚や粘膜に存在しているので素股でも感染します。
ただ、若い女性のほとんどが一度は感染するようなウイルスなので、特に素股が原因で感染するというようなものでもありません。
性病検査キット
自分で検査できるよ
性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。
ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。
そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。
性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。
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