検査機関の選び方
性病検査キットは多くの検査機関から販売されています。
一見するとどのキットも同じように見えます。どこを選んだらいいか、よくわからない人も多いでしょう。
このページでは、どの検査機関を選べばいいかを比較しています。ページの最後には一覧表にもまとめてあります。
また、目的別の値段の比較表については検査キットの値段比較表(保存版)で解説していますのでそちらをご覧下さい。
STD研究所
販売数No.1だから安心感があるよ
STD研究所は性病検査キット販売数No.1です。安心感があります。ここは性病専門の検査機関でもあります。
ただ、値段は少し高めです。
それでも、C型肝炎や男性のトリコモナス・カンジダなどの性病として検査の必要性が低い検査項目をセットから外しているため、他の検査機関と比べてそれほど高い感じはあまりありません。セット内容によっては最安値となることもあります。
また、ホームページも非常に見やすく詳細な情報を確認できます。スマホでも見やすいです。
性病関連サイトとしても情報がとても充実しています。性病に関する情報をもっと知りたい人にもとても参考になると思います。
例えば、行為からSTDチェッカーを探すのページでは、行った性行為から判断した必要な検査キットを探すこともできます。
ただ、STD研究所の欠点として銀行振り込みができない点があります。クレジットカードか代金引換となります。代引き手数料は無料です。
また、郵便局留めも可能です。
また、自分で行う検査物の採取が上手くいかなかった場合や検査物の量が足りなくて正しい検査が行えなかったなど場合は、無料での再検査にも対応しています。
GME医学検査研究所
安くて慣れた人向けパッケージがあるよ
GME医学検査研究所は通常のパッケージに加えてローコストパッケージも採用しています。このため、検査キットの値段が押さえられています。
また、送料が無料なのはGMEだけです。代引き手数料も無料です。
GMEの通常パッケージでは予備の採取道具がついてきます。2個ついてくるので、1度は採取に失敗してもその場でもう一度やり直せます。これはGMEだけのサービスで検査キットが初めての人にはオススメです。
それに対して、ローコストパッケージは採取器具が1つのみです。発送方法もメール便だけとなっています。
もし、検査物の採取に失敗した場合や採取物が少なすぎて検査ができない場合は、もういちど採取道具を送ってもらう必要があります。
再送となった場合、ローコストパッケージでは追加料金として1,050円を負担する必要があります。
このため、ローコストパッケージは検査に失敗の無い人向け、慣れた人向けのキットです。ローコストパッケージは初めての人にはあまりオススメできません。
365日営業している
GME医学研究所は365日検査をしています。他の検査機関では土日祝日は休みです。
検査が土日祝日をはさむような場合でも、GMEでは待つことなく迅速に検査結果を受け取ることが可能になります。急いでいる人には非常にうれしいサービスです。
ただし、検査キットの発送は土日は休みです。土日に購入しても、発送されるのは月曜日となります。祝日は営業日なので発送もしています。
喉のうがい液検査
従来の方法では、喉の検査は綿棒で喉をぬぐうという方法で行います。普通の検査機関ではこの方法を採用しています。
これに対して、GMEではクラミジア(のど)・淋病(のど)に対して喉のうがい液検査を採用しています。
この喉のうがい液検査は喉をぬぐう方法に比べて採取が簡単でミスが少ない、という特徴があります。
初めての人でも手順通りにやれば失敗することはあまり無いでしょう。また、ぬぐう方法に比べて若干ですが精度がいいという報告もあります。
喉の病原体の検出方法は他の検査機関と同じで遺伝子検査のSDA法となります。
トリコモナス検査
GMEではトリコモナスの検査に遺伝子(DNA)検査を採用しています。
従来の顕微鏡と培養によるトリコモナスの検査方法では見逃されることもありました。特に、男性のトリコモナスは非常に検出が難しく、精度に問題がありました。
GMEがトリコモナス検査で採用した遺伝子検査は非常に精度の高い検査です。検査方法にもよりますが、検査する対象の中に1個でも病原体の遺伝子が入っていれば検出が可能な方法も現在ではあります。
トリコモナスの遺伝子検査は一般の病院でもほとんど行われていないため、膣炎の原因がわからなかった女性はGMEでの検査を検討してみてもいいのではないかと思います。
また、男性は基本的には必要のない検査となりますが、パートナーの女性のトリコモナス感染がわかった場合は検査や治療が奨められます。男性は従来の検査方法だと精度が非常に低いため、GMEでの遺伝子検査も選択肢のひとつにいれてもいいでしょう。
提携病院では再検査なしで治療まで
GME医学検査研究所には協力医療機関、提携している病院を公表しています。一部の医療機関では検査結果を提出すれば検査無しで治療に入れる医療機関もあるようです。
この点については、GMEの薬の処方のページについてあるので参考にしてください。
もし、検査で陽性の場合に再検査無しで治療まで行いたい人は、再検査無しの検査が可能かどうかをあらかじめ医療機関に問い合わせてみるのもいいのではないかと思います。
個人名での配送
GMEでは差出人が個人名でも可能です。
検査キットの場合、検査キットとわからないように株式会社名で送られてくるのですが、それでも心配な人もいるかもしれません。そのような人にとって、個人名配送というのはうれしいサービスではないかと思います。
他には、ふじメディカルも個人名での配送が可能です。
宅配ドクター
キットが選びやすいね
宅配ドクターでは性病を専門に扱っています。
検査できる品目は少なめです。しかし、検査される頻度の高い検査項目を中心に扱っていますので、どの検査を選んでいいかよくわからないという人には宅配ドクターがオススメです。
値段は少し高めに設定されています。
ただ、購入するのに迷うことがなく、非常にわかりやすいので宅配ドクターを選んでみるというのも一つの選択肢です。
kensa.biz(ケンサビズ)
珍しい検査が多い検査機関
kensa.bizは性病だけでなくいろんな検査項目を扱っている検査機関です。検査項目にはアレルギーや薬物依存、寄生虫などもあります。
性病に関しても他の検査機関では扱っていないkensa.bizだけでできる検査も多いです。尖圭コンジローマ、性器ヘルペスの検査などがそうです。
ただ、ホームページが見にくいのが欠点です。パソコンでも非常に見づらいため、探している検査になかなかたどり着けないこともあるかもしれません。スマホだとさらに見にくいでしょう。
他には送料が735円と少し高めという欠点もあります。代引き手数料も少し高めです。
また、他の検査機関で行われている検査結果の郵送ですが、kensa.bizではこのサービスがありません。プリントアウトすれば問題は無いとは思いますが、病院で提示するための文書による検査結果が欲しい人には注意が必要です。
また、配送業者はヤマト運輸のみなので、他の検査機関のように郵便局留めはできません。自宅への配送のみです。
ふじメディカル
宅配便では最安値だね
ふじメディカルは値段が安いのが一番の特徴です。GMEのローコストパッケージとそれほど差はありません。
送料は550円かかりますが、それでも宅配便による配達を希望する場合はふじメディカルが最安値となります。
検査機関によっては配送方法にメール便を利用しているところもありますが、メール便はポストに投函されるだけです。
ポストに入れるだけというのはある意味では楽なのですが、宅配便のように確実に配達されるという保障がないことには注意が必要です。この場合、検査キットの再送を依頼するということになってしまいます。
このような点から考えると、確実に配達され値段も安いふじメディカルは魅力的な検査機関といえます。
B型肝炎抗体検査
B型肝炎の検査は抗原を検査して、現在B型肝炎に感染しているかを調べるのが普通です。
ふじメディカルではこの抗原の検査に加えて、抗体の検査も採用しています。
ふじメディカルの抗体検査ではHBs抗体があるかを調べます。HBs抗体が存在している人の場合は一度感染した後に治ったことを示しています。
HBs抗体はB型肝炎ワクチンを打った人などにできるもので、HBs抗体があるとB型肝炎に感染することはありません。
つまり、HBs抗体が検査で見つかった人にはB型肝炎が再感染する心配はないということです。
不特定の人との性行為が多い人はこの検査をうけてみてもいいのではないかと思います。危険なB型肝炎に対して自分の身体に抵抗力があるかを知ることができるからです。
ふじメディカルは横浜の検査機関
ふじメディカルは横浜にある検査機関です。提携病院も関東が中心です。
特に神奈川県内の提携病院が多いです。神奈川の人ならふじメディカルを選ぶと、病院との連携などで安心かもしれません。
メールで検査結果を通知
ふじメディカルではメールアドレスに配信するという形で検査結果が報告されます。ホームページ、Web上では確認することができません。
ホームページで検査結果が確認できない検査機関はふじメディカルだけですね。
また、ふじメディカルでは300円プラスすると検査結果を簡易書留で配送してもらえます。受領の際に印鑑が必要ですが確実に受け取ることが可能です。
配送に関しては、GME医学研究所と同様に差出人を個人名とすることも可能です。心配な人にはうれしいサービスです。
セルシーフィット
GMEと同じ検査機関だね
セルシーフィットは検査機関では無く、GME医学検査研究所の代理店のような形をとっています。
セルシーフィットでは販売のみを行い、検査自体はGMEが行っています。
パッケージはオリジナルのものを採用していますが、中身はGMEと同じものですね。
検査キットの値段は高めで、他の検査機関に比べても明らかに高いです。
また、セルシーフィットのサイトではGMEと同様に、提携医院なら検査無しで治療までいけるようにお願いしてあるという記載があります。
性病検査全般に関してはGMEと全く同じなので、GMEの項目を参考にしてください。
性病検査キット比較のまとめ一覧
主な検査機関を比較して表にまとめました。
STD研究所 | GME医学検査研究所 | kensa.biz | ふじメディカル | |
---|---|---|---|---|
HIV | 4,935円 | 4,600円 3,350円 | 3,700円 | 3,300円 |
B型肝炎 | 4,725円 (C型肝炎も同時検査) | 4,300円 3,050円 | 3,000円 | 3,300円 |
のどセット | 5,880円 | 6,000円 5,050円 | 5,600円 | 5,000円 |
クラミジア 淋病 (男性用) | 5,880円 | 6,000円 5,050円 | 5,600円 | 5,000円 |
クラミジア 淋病 トリコモナス カンジダ (女性用) | 6,930円 | 7,300円 6,350円 | 6,700円 | 7,000円 |
送料 | 525円 無料(メール便) | 無料 | 735円 | 550円 |
代引き手数料 | 無料 | 無料 | 315円~ | 250円 |
お支払い方法 | クレジット 代金引換 | クレジット 代金引換 銀行振込 コンビニ振込 | クレジット 代金引換 銀行振込 コンビニ振込 | クレジット 代金引換 銀行振込 |
検査結果 | ホームページ 郵送可(無料) | ホームページ 郵送可(無料) | ホームページのみ | メール 郵送可(無料) |
うがい液検査 | ○ | |||
郵便局留め | ○ | ○ | ○ | |
備考 | 上:通常パック 下:ローコスト | ヤマト運輸営業所留め | ||
その他手数料 | 沖縄県日時指定 1,200円 | |||
販売サイト | STD研究所![]() | GME医学検査研究所![]() | kensa.biz![]() | ふじメディカル![]() |
※郵便局留めでは保険証、運転免許証、パスポートなど身分を証明するものが必要です。印鑑はいりません。
※セルシーフィットは値段も高く積極的に購入する理由も特別見当たらないため、表にはのせてありません。
各検査機関の特徴
STD研究所
販売数No.1
最大手なので安心感がある
値段が少し高め
メール便だと送料が無料
HPが見やすい
迷ったらSTD研究所がオススメ
GME医学検査研究所
ローコストパッケージがある
送料無料
365日営業
喉のうがい液検査はココだけ
トリコモナスDNA検査
提携協力医療機関がある
kensa.biz
検査項目が多い
HPが非常に見にくい
送料が高い
紙の検査結果がもらえない
ふじメディカル
通常配送では最安値
検査結果をHPで確認できない
メールで検査結果を確認
横浜の提携病院が多い
セルシーフィット
GMEの代理店
値段が高め
このページに書ききれなかった目的別の値段の比較表については検査キットの値段比較表(保存版)にまとめてありますのでそちらをご覧ください。