男性のカンジダ 症状・原因
女性への感染が多いカンジダですが、男性に感染することもあります。
ここでは男性に感染するカンジダについて解説します。
男性のカンジダ
男でも感染するよ
男性の性器にもカンジダが感染することがあります。
男性の場合は亀頭(きとう)や包皮(ほうひ)にカンジダが感染するため亀頭包皮炎となります。ペニスの真ん中から尿道入り口にかけての部分の炎症です。
しかし、女性のカンジダ膣炎に比べて、男性ではカンジダ性の亀頭包皮炎を発症する人はそれほど多くはありません。
これは男性の性器が体外に露出していて通気性がいいからです。普段から清潔にしてお風呂できちんと洗っていれば、あまり発症することはありません。
また、極めてまれな例ですが、カンジダが尿道に感染して尿道炎をひき起すこともあります。
この場合、クラミジアや淋病のような普通の尿道炎で使われる薬が効かないため、お医者さんでも最初の診断で間違えることがよくあります。
亀頭包皮炎の症状
白いカスが特徴
- かゆみ
- 白い恥垢、カス
- ペニスが赤くなる
- 軽い痛み、違和感
カンジダによる亀頭包皮炎の主な症状です。
感染した部分にかゆみが出ることがあります。症状が重い場合にはかなりのかゆみとなることもあります。
ペニスの白いカスや垢のようなカスはカンジダの特徴です。湿った状態では白い垢のように亀頭や包皮に付着しています。乾くと白いカスとなってポロポロとはがれ落ち、カサカサとした薄皮がはがれるようにみえることもあります。
普通の健康な状態のペニスから垢はほとんどでませんので、垢のようなものがでる場合にはカンジダ性の亀頭包皮炎を疑ってもいいでしょう。
また、感染した部分が炎症で赤くなることがあります。症状がひどい場合にはペニス全体に赤みがでます。さらに炎症をおこした部分は皮膚が弱くなっているため、皮膚が裂けやすく傷ができやすいです。
痛みが出ることはあまり無いですが、皮膚の炎症がある場合には軽い痛みがでることもあります。
カンジダ性亀頭包皮炎の画像・写真
男性のカンジダ画像をのせているサイトだよ
dermnet.comは皮膚科の画像・写真を掲載しているサイトです。専門的で詳細な画像が中心です。
グーグルでの英語での検索結果です。
>>カンジダ性亀頭包皮炎の画像 | google検索(英語)
検査・治療薬
検査
亀頭包皮炎では検査が行われることはあまりありません。ペニスの状態を見て判断します。
ただ、なかなか治りにくかったり何度も再発を繰り返すような場合には、顕微鏡検査や分泌物・皮膚の培養検査などを行います。
治療
治療では発症している箇所に軟膏を塗ります。
- ミコゲル
(ミコナゾール) - ダクタリンゲル
(ミコナゾール) - ニゾラルクリーム
(ケトコナゾール) - ケトコナゾールクリーム
(ケトコナゾール)- オオサカ堂
このような抗真菌薬が軟膏として使われます。
この医薬品の個人輸入代行のオオサカ堂さんでは、処方箋が無くてもカンジダ治療薬が購入が可能です。
ミコナゾールの場合は1日に2~3回、ケトコナゾールの場合は1日に1回、ペニスの亀頭や包皮に少しだけうすく塗ります。
塗り始めてから1~2週間もすれば普通は症状が治まってよくなります。
しかし、カビ(カンジダ)は皮膚の奥深くまでもぐりこんでいます。
このため症状が治まったからといってすぐにやめてしまうと、簡単に再発してしまいます。塗り始めてから1ヶ月くらいは続けたほうがいいでしょう。
また、薬の効き方には個人差があるためなかなか治らないこともたまにあります。そのような場合には他の薬に切り替えることも必要です。
使用方法については以下のHPが詳しいので参考にしてください。
>> ミコナゾール | おくすり110番
>> ケトコナゾール | おくすり110番
男性が発症する原因
- 抗生物質
- ステロイド
- 糖尿病・肥満
- 免疫不全(HIVを含む)
- 免疫力の低下
- 不潔な状態
- 洗いすぎ
- 性行為
- 包茎
カンジダによる亀頭包皮炎を発症する原因にはこのようなものがあります。女性がカンジダ膣炎を発症する理由と特に違いはありません。
抗生物質やステロイドなどの投与が原因となることもありますし、糖尿病などによる免疫力の低下が原因となることもあります。
ペニスを不潔な状態にすることも原因となります。しかし、逆にペニスの洗いすぎもカンジダには逆効果で、カンジダを悪化させる原因にもなります。これは石鹸は細菌を死滅させますがカンジダには効果が無いからで、ペニス周辺の細菌のバランスが崩れてカンジダだけが増えやすくなるからです。
性行為
膣にカンジダをもっている女性との性行為では、ペニスにカンジダが付着するため、亀頭包皮炎になることはあります。
しかし、性行為による女性から男性への感染はそれほど多くはありません。
男性の場合はもともと感染しづらい環境だからです。性行為の後にペニスを洗えば発症することはありません。
ただし、男性の中には包茎などカンジダ性の亀頭包皮炎になりやすい人もいます。このような人の場合は性行為で感染することもあるため注意が必要です。
また、性行為の後にそのままにして不潔な状態にしていると、カンジダが定着して症状がでることもあります。性行為の後はちゃんと洗い流して清潔にすることも大事です。
包茎によるカンジダ
包茎の人は治りにくいよ
カンジダの亀頭包皮炎を発症する人は包茎の人に多いです。
包茎の人は亀頭や包皮が常に湿った状態にあるからです。治りにくく何度も再発することが多いです。
このような状態が長く続くとペニスの皮膚が弱ってしまうためさらに治りにくくなり、普通の治療が難しくなるほどの症状になる人もいます。
また、重度の包茎の場合はお風呂でもペニスを洗いにくいため、発症することが特に多くなります。このため、包茎が原因で亀頭包皮炎に悩まされている人の場合は手術が必要になることもあります。
なかなか治らないような人は、外科手術を行っている泌尿器科で先生に相談してみてもいいでしょう。
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