クラミジアの感染経路 原因は彼女?
「病院に行って検査したらクラミジアだった。風俗なんて行ってないし、浮気もしていない。もしかして、彼女が原因?」
そんな経験がある人もいるかもしれません。ここでは、クラミジアの感染経路、原因について考えてみたいと思います。
感染経路
性行為以外で感染する?
クラミジアは日本で一番多い性病です。
男性15万人、女性85万人くらいの感染者がいると考えられています。
しかし、このクラミジアは病原体としての生命力が弱く、粘膜から離れるとすぐに死んでしまいます。
性病の中には、温泉やサウナ、プールで感染したり、タオルの共用などで感染する性病もあります。
しかし、クラミジアではそのようなことはありません。クラミジアは非常に弱い病原体だからです。
性行為以外の原因はありえない
クラミジアに感染するのは性行為のみと考えていいでしょう。性行為以外の原因、感染経路はほとんど考えにくいです。
偶発的な事故などによる可能性も否定は出来ませんが、そのような感染経路は普通は考えにくいです。
感染する部位、行為
性器以外にもに感染するクラミジア
クラミジアは性器だけに感染するわけではありません。
- 尿道
- 子宮頸部
- 喉(咽喉)
- 直腸(肛門)
- 目
クラミジアが感染する場所です。
尿道は男性の主な感染場所ですが、女性でも感染することが多いです。
子宮頸部(しきゅうけいぶ)は膣の奥の部分です。
他にも喉、直腸、目に感染することがあり、これらの感染場所はすべて粘膜であるという特徴があります。
そして、さきほども述べたようにクラミジアはこの粘膜の中でしか生きられず、粘膜から離れるとすぐに死んでしまいます。粘膜の外で生きられるのは数時間ぐらいです。
男性と女性
- 性器 ⇔ 性器
- 性器 ⇔ のど
- のど ⇔ のど
男性と女性の性行為ではこのような感染経路が考えられます。
セックス、フェラチオ、クンニリングス、ディープキスなどで感染します。
ただ、フェラチオで感染する男性は多いですが、クンニリングスで感染する女性は少ないです。ディープキスで感染することもそれほど多くはないと考えられます。
他には、アナルセックスを行う人では、ペニスと肛門の間で感染する可能性があります。
ゲイ
- 肛門 ⇔ ペニス
- ペニス ⇔ のど
- のど ⇔ のど
男性の同性愛者、ゲイの間での性行為ではこのような感染経路が考えられます。
アナルセックス、フェラチオ、ディープキスなどが原因です。
その他
その他の感染経路で感染することもあります。
- 性器 → 目
- 目 → のど
- 肛門 ⇔ のど
精液や膣分泌物が目に入って、クラミジア性の結膜炎をおこすこともあります。
また、性行為の際に目に感染し結膜炎をおこしたクラミジアが、鼻腔を通って喉に感染することもあります。
他には、肛門をなめるリミングでも、肛門と喉の間で感染する可能性も考えられます。
キスでは感染しない
クラミジアは通常のキスくらいの接触では、感染することはありません。
しかし、ディープキスの場合は舌が濃厚に接触するため、のどに感染する可能性がでてきます。
それでも、舌が軽く接触した程度では感染することはほとんどないでしょう。
コンドームの大切さ
コンドームを使ったほうがいいよ
クラミジア感染の一番の原因はセックス(性器の挿入)です。
このため、適切にコンドームを使用すれば、セックスによるクラミジア感染は100%防げます。
ただ、コンドームが破れたり、精液が漏れたりした場合には感染する可能性があります。
性病の中にはコンドームでも防ぎきれない性病も多いですが、クラミジアの場合は逆です。
「コンドームを使用しないほうが気持ちいい」という人も多く、最近はコンドームを使用しない人も増えています。
しかし、コンドームの不使用は、クラミジアなどの性病感染の原因となります。
特に感染者数の多いクラミジアでは、今のパートナーが感染していないとは言い切れません。
そして、クラミジアに感染している人とのセックスでコンドームを使わなければ、確率的に50%はクラミジアに感染します。
子どもが欲しい人を除けば、クラミジアなどの性病予防のために、きちんとコンドームを使うことが大切です。
彼女が原因?
原因が分からないことも多いよ
クラミジアの感染がわかった場合、現在の彼氏、彼女、夫、妻を疑うかも知れません。もし、他に性的に接触が無ければその可能性が高いでしょう。
そして、現実的にはクラミジアが見つかった時期から、数ヶ月前までの間に感染した可能性が一番高いです。
それでも、過去に付き合った人が原因の可能性もあります。
クラミジアの潜伏期間は1~3週間といわれていますが、クラミジアは症状がでにくい性病です。
数年前に感染したクラミジアが、そのまま残っている可能性も否定できません。
クラミジアに感染した人の中には「クラミジアにいつ感染したか分からない」「心当たりが全く無い」という人も多いです。
クラミジアは慢性化して何年も発見されずにいることもあります。
実際に、「前回の性行為が何年も前だった」という人もいます。
このように感染時期を特定できない以上、感染元となった相手を特定することは困難なことが多いです。
ですので、安易にパートナーを疑うのはやめたほうがいいでしょう。
フェラチオの危険性
フェラチオの安全性
「口でやってもらえば安全だね」
このように思ってる人が日本では多いようです。
しかし、それは間違っています。
ほとんどの性病はセックスによる感染が一番多いため、コンドームは性病の予防には非常に有効です。
しかし、フェラチオのように口をつかう性行為で、喉から性器へ、または性器から喉へとクラミジアは感染します。
予防のためにフェラチオを行う際にコンドームを使えば感染は防げますが、フェラチオでコンドームを使う人はほとんどいません。フェラチオは安全だと思っている人が多いようです。
男性向け風俗店は危険だよ
現在の日本では、男性向けの性風俗店はソープからピンサロまで種類も多く、サービスも本番行為、素股行為、フェラチオ、手で行うサービスまでいろいろあります。
そのなかでも、フェラチオは性病に感染する可能性が一番高い行為で、実際にクラミジアや淋病になる男性が非常に多いです。
ソープランドなどではコンドームを普通は使います。こっそりとコンドームを使わずにサービスを行っている女性もいるようですが少数派でしょう。
それとは逆に、フェラチオは生で行うのが普通になっていてます。コンドームをつけてフェラチオをするお店はないでしょう。コンドームを使ったフェラチオではお客さんが来なくなるからやらないのだと思います。
外国では
日本以外の多くの国ではコンドームを使わないフェラチオは危険だという認識があるため、あまり行われません。
コンドームを使わずにフェラチオをする日本は珍しい国といえます。
そして、コンドームを使わないフェラチオはクラミジア、淋病だけでなく、梅毒、hiv、B型肝炎に感染する可能性も否定できません。確率は低いかもしれませんが、かなり危険な行為といえます。
性病検査キット
自分で検査できるよ
性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。
ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。
そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。
性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。