尖圭コンジローマ、原因と感染経路
尖圭コンジローマはどのような感染経路で感染するのでしょうか?
このページでは尖圭コンジローマの感染経路・原因と予防方法について解説します。
感染経路
ウイルスが原因だよ
尖圭コンジローマの原因はウイルスです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれています。
このHPVは100種類以上あり、子宮頸がんの原因となっているウイルスもこの中の一つです。
ただ、ウイルスの型は全く異なるため、同じウイルスで子宮頸がんと尖圭コンジローマの両方が引き起こされることはありません。また、尖圭コンジローマがガンの原因となることもほとんどありません。
性行為以外でも
尖圭コンジローマを引き起こすタイプのHPVには、主に性行為で感染します。それ以外の感染経路で感染する可能性は非常に低いです。
しかし、子どもでも尖圭コンジローマができることがたまにあるため、お風呂のイスやタオルなどからの感染もあるようです。
また、尖圭コンジローマができるのは性器や肛門の周辺ですが、口にも感染することがまれにあります。
性行為
性行為でうつるよ
尖圭コンジローマができる主な原因は性行為です。
尖圭コンジローマの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)には、皮膚や粘膜の接触によって感染します。
尖圭コンジローマのHPVは性器や肛門周辺の皮膚や粘膜に潜んでいて、皮膚や粘膜の小さな傷から侵入します。セックスのときに皮膚が擦れると傷ができるので、その非常に小さな傷からウイルスは主に入り込むと考えられます。
皮膚に傷があるとHPVは侵入しやすいため、アトピー性皮膚炎など皮膚に炎症をおこしている人では、特にHPVに感染しやすいこともわかっています。
また、皮膚や粘膜との直接的な接触が感染の原因であるため、オーラルセックスや素股など、どのような性行為であっても、接触さえすれば感染する可能性があります。
感染者との性行為
尖圭コンジローマを治療した人では、イボが消えた後もこのHPVは数ヶ月ぐらいは残っていることが多いでしょう。
HPVは感染力が非常に強いですが、感染してもイボができない人がほとんどなので、うつることを心配をする必要はそれほどありません。
それでも、もし感染する・感染させるのが心配であれば、性行為はできれば避けたほうがいいのかもしれません。
予防方法
コンドーム
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は、コンドームである程度は予防することが可能です。
しかし、女性では性器の外側全体にイボはできますし、男性でもペニスの根元にイボができることがあるため、コンドームで感染を完全に防ぐことはできません。
アナルセックスを行う男性同性愛者・ゲイの人たちでも、肛門周辺の感染はコンドームでも完全に防ぐことは不可能です。
それでも、男性ではコンドームを使うことで、尖圭コンジローマが非常にできやすい亀頭周辺への感染を防ぐことができます。女性では発見の難しい膣の中への感染を防ぐことができます。
このため、コンドームは尖圭コンジローマ予防に非常に有効といえます。
また、男性の尿道の入り口や尿道の内部にできる尖圭コンジローマは、治すのが非常に難しいのですが、コンドームを使うことにより予防が可能になります。
健康的な生活
HPVは非常に感染しやすいですが、感染してもイボが作らないことのほうが多いウイルスです。
免疫力が正常であれば、尖圭コンジローマは発症しにくくなります。
このため、バランスの取れた食事や適度な運動など、身体の免疫力を高める健康的な生活が尖圭コンジローマの予防には一番といえるでしょう。
性病検査キット
自分で検査できるよ
性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。
ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。
そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。
性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。
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