トリコモナスの原因と男性の感染
トリコモナスの原因と男性への感染についての解説です。
原因と感染経路
トリコモナス感染の主な原因は性行為です。コンドームをつけない性器結合により感染します。
男女ともに感染しますが、女性のほうがトリコモナスに感染しやすいです。男性は感染しても尿により排出されやすいと考えられます。
その他の原因
トリコモナス感染のその他の原因として、お風呂でのタオルや椅子、トイレでの便座での接触による感染もたまにあるようです。
トリコモナスは水の中では割と長い時間生きることが可能なので、性行為以外での感染も多くなってきます。
また、幼い女児でもトリコモナスに感染していることがたまにあり、この場合は母親などから入浴などを通して感染したと考えられます。
犬や猫のトリコモナス
ペットのトリコモナスというのがあるね
犬や猫のトリコモナスというのを聞いたことがある人も多いと思います。
トリコモナスが犬や猫の腸内に入ると下痢などの症状を起こします。これは人間の腸にも感染します。
「犬や猫のトリコモナスは膣炎を起こすトリコモナスと同じ?」と疑問に思う人もいるかも知れませんね。
この2つのトリコモナスは別の種類です。生息する場所が異なっています。
トリコモナス膣炎を引き起こすトリコモナスは膣トリコモナスと呼ばれ、人間の女性の膣に生息します。
犬や猫のトリコモナスは腸トリコモナスと呼ばれます。
他にも人間の口の中にいるトリコモナスなど、何種類かのトリコモナスが存在するのですが、生息場所が違うために人間の膣や尿道に感染することはありません。
男性のトリコモナス感染
トリコモナスは主に女性に感染し膣炎を起こす性病です。
男性にも感染はしますが、症状があまりでないこともあって問題になることは少ないです。
感染しにくい
日本の女性の5~10%がトリコモナスに感染しているとみられるのに対し、男性は1~2%が感染しているとみられています。
さきほど書いたように、男性はおしっこと一緒にトリコモナスが流れていくことが多いなどの理由により感染しにくいと考えられています。
この男性の感染率の低さも、男性の感染があまり問題にならない理由の一つです。
症状がでない
男性がトリコモナスに感染しても、症状がでることのほうがはるかに少ないです。症状がでるのは1割程度でしょう。
症状がでた場合は尿道炎となります。クラミジアによる尿道炎とほぼ同じような症状があらわれます。
症状の出ない人でもトリコモナスは前立腺などに潜伏すると考えられます。トリコモナスは特に悪さをすることなくひっそりと隠れることになります。
検査が難しい
男性のトリコモナス感染で問題となるのは検査の精度の低さです。
女性よりも検査の精度がかなり落ちます。
さらに男性は症状がでないということもあり、検査自体がそれほど重要視されていません。
検査で淋病やクラミジアで無かった場合は、トリコモナス感染を単なる一般細菌による尿道炎として処理されることも多いでしょう。でも、男性の場合はそれでもあまり問題にはなりません。症状が弱いからです。
ただ、パートナーの女性が感染していた場合は注意が必要です。この場合、パートナーの男性も7割が感染していると思われます。かなり高い確率で感染している可能性がありますので、検査が陰性であっても女性へのピンポン感染を防ぐ為に治療を開始したほうがいいでしょう。
予防方法
コンドームが大事だね
トリコモナスは性行為以外でもうつることもありますが、一番の原因は性行為での性器結合です。
コンドームを適切に使用すれば、トリコモナス感染はほとんど防げるので予防としてはそれほど難しくはありません。
性病検査キット
自分で検査できるよ
性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。
ただ、検査キットは誰にでもオススメできるわけではありません。そのまま病院へいったほうがいい場合もあります。
そして、検査キットにはメリットやデメリットもあります。
性病検査キットの良い点・悪い点のページでは、これらの点について解説していますので、そちらを参考にしてください。
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